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月も見えない夜の途中で
「ふぅ・・」
今日はなんか眠れなかったので、わたしはため息をついた。
あいつが今日はいなかった。いつも赤いテントの前で焚き火して銃を磨いている赤いあいつが。
あいつの名はギロロ。ケロン星の軍人だけどそんなのわたしにとってはどうでもいい。
ただ自称リーダーのボケガエルとは違う熱さがある、男らしい奴。
何度もわたしを救ってくれたっけ。たぶん不本意だけど。
何故かわたしに照れてるけどそこがまた可愛くて・・。わたしの事好きなのかな?
わたしは623さんが好き。でもあいつがそれを嫌だと思ってたら・・。
あいつどう思ってるのかな。そう思うと眠れなくて・・・。
「夏美!」
といきなりあいつが窓をあけて入ってきてわたしは自分の気持ち知られたくないから
「ギロロ!?ちょっと人の部屋勝手に入ってこないでよ!」
とつい心にもない事を言ってしまう。するとあいつは
「すまん・・。お前が寂しそうに見えたからな・・。」
とわたしの事心配してくれたみたい。・・。仕方なくわたしはあいつにどこにいたか聞く
「もう・・どこ行ってたの?」
「ケロロの家具などを探して一日中歩かされ・・もうたくさんだ!」
「あんたもご苦労様。」
あいつもボケガエルのことで大変なのよね。だから居間に下りてホットミルクを作ってあげた。
「何だこの飲み物は。」
「ホットミルクよ。」
「・・・甘いな。」
「そういうものなの。」
「でも暖かいな・・。」
ほんとにもう・・愚痴ばかりこぼすんだからそこが可愛い。でも・・。
「夏美。俺は軍人だ。なのに・・ずっとここにいていいのだろうか?」
と急にさりげない質問をあいつが切り出したので、わたしはとまどった。
「えっ?どういうことギロロ。」
「いずれは俺たちはお前を殺すか捕まえ、ここを出て行かなければなるまい・・。」
「殺すの?わたしを?・・」
「それが俺たちの仕事だ。」
そうあいつが言ったとき、わたしは絶句した。
「だが・・安心しろ。夏美のことは俺が・・」
とあいつは上手いように言葉を濁らせて切った。わたしも繰り返してからかう。
「俺が・・って?その続きはなんなの?」
「なんでもない。普通にしてればいいことだ。」
「あっ!ごまかしたわね!」
「ごまかしていることはない!どうでもいいことだ・・。時が来るまでは・・。」
どうでもいいことね。でも・・いつかそのときが来ればわたしは・・・・・・・。
月の見えない夜、わたしは冬樹に内緒であいつと静かなときを過ごしていた。
時が来れば答えが見つかるはず・・。そう信じたいあいつのことを・・。
すいません。受験のためしばらくブログ更新を停止させておきます。
ちなみにこの小説のテーマは「ギロ夏」です。
復帰は多分三月ごろだと思います。
もうすぐ高校生ですが
まあ気まぐれでブログやってます。
ケロロ軍曹の感想始めました。